Who We Are
Our Culinary Philosophy
O が目指すのは、日本の風土に根差した、新しい “ 風土料理(Terroir Cuisine)” です。
私たちにとって風土とは、気候や地形といった自然環境だけでなく、
長い時間の中で育まれた暮らしや文化、思想、そして記憶の層でもあります。
日本には、自然への敬意、引き算の美学、陰と陽の感性など、目には見えない豊かさが静かに息づいています。
また日本は、外の文化を柔軟に受け入れ、自らの感性や価値観と融合させながら
独自に昇華させてきた国でもあります。その歴史と精神は、料理においても大きな可能性を秘めています。
料理とは、本来その土地と人々の暮らしの中で育まれた知恵の結晶。
伝統を守るだけでなく、未来へとつなぐために再構築すること。
多様性を学び尊重し、必要なら柔軟に取り入れ、重ね合わせ、新たな記憶として刻むこと。
それこそが、固定観念にとらわれない私たちの料理です。
素材の背景にある土地の記憶や作り手の哲学、そして今という時間をすくい上げ、
自然と人、文化と文化の間に浮かぶ “ 円(O)” として一皿に昇華していく。
その料理は素材・技・想いの“重なり”によって生まれ、静かに心に残る“余韻”となって広がっていきます。
Our Team
Yasuhiro SAWADA
澤田 泰宏
フレンチレストラン「シュノンソー」でキャリアをスタート。
その後、日本初上陸となるミシュラン東京二つ星「キュイジーヌ[s]ミッシェル・トロワグロ」にて、
オープニングスタッフとして名を連ね、セクションシェフ、スーシェフとして13年にわたり研鑽を積む。
在籍中には、フランス・ロアンヌにある三つ星の名門「メゾン・トロワグロ」
(現在はウーシュに移転し「トロワグロ」として継承)にて、
ミシェル・トロワグロ本人のもと直接指導を受け、その哲学に深く触れる。
帰国後は「カフェ・トロワグロ」の料理長として約3年間にわたり厨房を率い、
その後、フォーシーズンズホテル東京大手町内のミシュラン一つ星「est」にて、
同じトロワグロ出身のエグゼクティブ・シェフ、ギヨーム・ブラカヴァルに請われ、
彼の右腕として2年半、シニアスーシェフを務めた。
現在はRestaurant O の料理長として「変化と革新」をテーマに
静けさと力強さが共鳴する、唯一無二の料理体験を探求し続けている。
Yoichi OOKA
大岡 洋一
札幌のフレンチレストラン「ル・ジャンティオム」でキャリアをスタート。
その後、フランスのワイナリーにて3年半ブドウ栽培に携わり、
一本のワインが生まれるまでに流れる時間の積み重なりと、命の営みに初めて深く触れる。
帰国後は10数年にわたり、「レフェルヴェソンス」「ピエール・ガニェール」「レストラン FEU」など、
東京を代表するフレンチレストランの名店で研鑽を重ね、
料理とドリンクの関係性を、感性と論理の両面から深く探求。
その後フォーシーズンズホテル東京大手町「est」ではマネージャー兼ホテル内のシェフソムリエとして、
ドリンクの選定にとどまらず、空間やサービス、
人の動きまでも含めた“体験の調和”をデザインする役割を担ってきた。
そのほか複数店舗のオペレーション構築やドリンク監修など、
飲料分野におけるコンサルティングにも携わる。
About O
「波紋のような美の広がりを。」
「O (オー) 」は、フランス語の「EAU (水) 」と、
光り輝くものを意味するラテン語「Aurum」から生まれた「AU (輝き) 」、
そして日本語の「OU (応) 」という3つの価値を、
私たちの視点で紡ぎ出し、それらが交差し響き合うことで、
まるで水面に広がる波紋のように美の広がりを生み出します。
「O」の形は自然の循環と調和を象徴し、また「円相」の文化的・哲学的要素を取り入れることで、
多様な可能性を包み込み、静謐な余白がもたらす未完の美を表現します。
「O (オー) 」では、日本の精神を礎に、革新性と洗練を融合。
素材・技術・時間が交差し、持続可能な未来へとつながる、唯一無二の食体験を提供します。